PCAクラウド 初期設定手順のご案内
PCAクラウドは、基幹業務ソフトを複数台のパソコンで、かつ離れた場所からでもネットワーク利用ができる形態でありながら、複雑なサーバマシンの設定が一切不要です。
私どもの経験上、通常業務でパソコンを扱っておられる方であれば、ほぼ初期設定はお客様ご自身で完結できます。
このため、高額な導入設定・出張コストを抑えられることが、PCAクラウドの大きな価格メリットの一つです。
本ページは、PCAクラウドは具体的にどのような内容の設定を経て利用可能となるのか、操作手順をご紹介することで、自ら導入設定を行う事に対する不安を解消いただくことを目的として制作しました。
オンプレミス版(従来のパッケージ版)のデータ移行について
バージョンアップ版を購入いただきますと、データコンバートプログラムおよび手順書(マニュアル)が付属していますので、お客様自身でデータ移行作業を行っていただけます。
本ページのもくじ
PCAクラウドの概要や、ご相談についてはこちらへ
ご案内
- 本ページでは、体験版のご利用開始時を想定して案内しております。
体験版から本契約へ移行する際は、体験版の環境をそのまま引き継ぐため「ダウンロード」「セットアップ」「データ移行」の手順は不要です。 - PCAクラウドは、当社でご契約いただいても、他の販売店やメーカー直接契約となっても、操作手順や方法は同一です。
- 本ページはイニシャルゼロプランで構成しておりますが、プリペイドプラン、BPOプランにおいても、ほぼ同様の手順となります。
全体の流れ
申込書または申込フォームを用います。所定の欄をご記入の上、送信ください。 | |
PCAより、利用通知書として、アカウントIDとパスワード、クライアントソフトのダウンロードURL等を記載したメールをお送りいたします。 |
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プログラム、マニュアル等をPCAホームページからダウンロードします。 <約10分> |
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ダウンロードしたファイルから、インストール作業を行います。 サーバプログラムやデータベース等を扱うような複雑な手順はありません。 <約15分> |
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既にPCA製品をご利用の場合は、データが引き継げますので、移行作業を行います。 <約10分~/データ量により大きく変動> |
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利用通知書の取得
体験版利用申込書を送付して5営業日以内に、ご登録のメールアドレス宛で、下記件名のメールが送信されます。
【件名】PCAクラウド利用通知のご案内
本メールに添付されているPDFファイルの書面が「利用通知書」です(下図参照)。
「利用通知書」はパスワードでロックされていますので、前後して送信される下記件名のメール記載のパスワードをご利用ください(下図参照)。
【件名】PCAクラウド利用通知書パスワードのお知らせ
利用通知書に記載の「サービスユーザーID」および「パスワード」は、この後のインストール手順で利用しますのでお手元に、控えておくことをお勧めいたします。
本契約後に改めて交送信される利用通知書には、ソフトウェアのシリアル番号にあたる「製造番号」が記載されます(体験版時点では、記載なし)。
本契約の場合の利用通知書について
PCAのホームページで申込後、郵送されてきます。
ダウンロードの際には、製造番号(本契約の際に改めて送信される利用通知書に記載)とご登録いただいたお客様の電話番号が必要です。
プログラムのダウンロード
「PCAクラウド」プログラム、操作マニュアルをダウンロードします。
利用申込書送付後、1~2営業日経過の後、ご登録のメールアドレス宛に、下記件名のメールが送信されます。
【件名】PCAクラウド利用通知のご案内
ファイルは圧縮されていますので、ダウンロード後にダブルクリックし、解凍ください。
※体験版プログラムは上記サイトからはダウンロードできません。メールにてお送りする利用通知書にURLを記載しておりますので、そちらからダウンロードしてください。
既に本契約でご利用いただいているお客様
専用ソフトウェアおよびマニュアルは、随時専用ダウンロードサイト(http://pca.jp/Clouddl/)から無制限に取得できます。
ダウンロードの際には、製造番号(本契約の際に改めて送信される利用通知書に記載)とご登録いただいたお客様の電話番号が必要です。
PCAクラウドのセットアップ
以下、インストールに係る細かな手順を案内してまいりますが、すべて合わせても十数分以内には完了する内容です。また、通常通り利用するならば、特に設定を変更する必要はありませんので、ほぼ「次へ」ボタンをクリックするだけの作業です。
大まかな流れ
ダウンロード~解凍した「Setup.exe」をダブルクリックして起動します。 | |
ご自身のパソコン内の、インストール先フォルダを指定します。 | |
利用通知書に記載のサービスユーザーIDおよびパスワードを入力した後は、画面の指示に従い「次へ」をクリックするだけです。 | |
システム管理者となる最初のユーザー情報を入力します。 後から追加できますので、ここで利用者全員を登録する必要はありません。 |
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具体的な手順
1.セットアッププログラムの起動
ダウンロード~解凍した「Setup.exe」をダブルクリックして起動します。
管理者権限が必要です。
下の画面が表示されるので、「実行」または「次へ」を選択します。
「自動アップデート機能のインストール」(通常は「はい」を選択)に続き、「セットアップタイプの選択」の画面が現れます。
通常は既定の設定のまま「次へ」を押して進みますが、最初のセットアップの際はデータ領域の作成が必要なため、「管理者セットアップ」を選択します。
2.ユーザー情報の入力
ユーザー情報(ご契約者様情報)を入力します。ユーザー名は通常組織の代表者様名を、会社名はご利用になる会社名を入力します。
製造番号については、体験版利用の場合はマニュアルにて指示される文字列を入力します。
本契約後の場合は、PCAから通知されるお客様固有の番号を入力します。
→本契約時の『利用通知書』に記載しています。
続いて表示されるカスタムセットアップの画面では、通常設定を変更する必要はありません。
なお、「参照」をクリックすると、インストール先フォルダの指定ができます。
以上で準備完了となるため、「インストール」を選択ください。
インスト―ル作業が始まります。ご利用のパソコンの状態にもよりますが、通常数分程度で完了します。
クライアントソフトウェアのインストール作業はここまでです。
以降は初回のみのセットアップ項目です。
3.システム領域の作成
管理者セットアップ(初回セットアップ)の場合は、引き続きシステム領域の作成手順へ進みます。
「PCAサービス認証」の画面が表示されますので、利用通知書に記載のIDとパスワードをご入力下さい。
→利用通知書とは?(通常、この時点ではお手元にデータとしてお持ちのはずです)
「システム領域の作成・更新」続いて「システム領域情報表示」画面が表示されますので、ともに[次へ]をクリックして進みます。
「認証方法の選択」画面が表示されますが、そのまま「次へ」を選択して進みます。
「システム管理者の作成」画面では、管理者のユーザーIDの登録を行います。
多くの場合、只今インストール作業を行っている社内の方を登録することとなるでしょう。
なお、ここでの「パスワード」は、お客様が独自に設定するものです。忘れないように控えましょう。
「入力内容の確認」を経て、システム領域の作成作業は完了します。
データ移行
PCAクラウドは、従来の自社のパソコンにインストールして利用する「オンプレミス版(以下オンプレと表記)」のPCAソフトウェアと機能面では同じものです。
したがって、データも従来のPCAソフトウェア(オンプレ)で作成したものをそのままPCAクラウドへ移行して利用できます。
作業手順や内容も非常にシンプルなため、お客様ご自身で対応されるケースも多いです。
大まかな流れ
既存製品からバックアップデータを作成します。日常の動作と変わりありません。 | |
作成したバックアップデータを、PCAクラウドの利用環境内に展開します。 ※「X(オンプレ)」→「DX(クラウド)」への移行と「DX(オンプレ)」→「DX(クラウド)」移行では、データ復元方法が異なります。 |
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「DX(オンプレ)」→「DX(クラウド)」へのデータ移行手順
「X(オンプレ)」→「DX(クラウド)」へのデータ移行手順
1.既存ソフトウェアでバックアップデータ作成
初めに、現在利用中のソフトウェアを起動し、バックアップデータの作成を行います。
データの保存先は任意で選べますので、別のパソコンに移す場合は外部メモリ等を指定します。
2.PCAクラウド側でデータ復元(データコンバート)
続いて、PCAクラウドを起動し、メインメニュー>ファイル>データコンバート の順に選択します。
コンバート元データのアプリケーション(9、Xなどのバージョン)の選択、データの種類(本ぺーの事例ではバックアップデータ)を選択します。
続いて、コンバートする領域を選択します。
PCAクラウドでは、コンバート(保持)可能な領域数に制限はありませんが、容量については契約プランごとに定められているので注意が必要です。
設定確認画面ののち、コンバート実行に移り、しばらく待つと終了します。
これでデータ移行作業は完了です。
指定領域のマスタデータ、明細データ全てが移行できています。
→特殊な準備・設定が必要なソフトウェアについてもご確認願います。
「DX(オンプレ)」→「DX(クラウド)」へのデータ移行手順
1.既存ソフトウェアでバックアップデータ作成
初めに、現在利用中のソフトウェアを起動し、バックアップデータの作成を行います。
データの保存先は任意で選べますので、別のパソコンに移す場合は外部メモリ等を指定します。
2.PCAクラウド側でデータ復元(データ領域のリカバリー)
続いて、PCAクラウドを起動し、メインメニュー>ファイル>データ領域のリカバリー の順に選択します。
メニューが起動したら、「次へ」で進みます。
続いて、リカバリー方法を選択します。(本ページの事例では指定した場所にバックアップフォルダを保存した場合を選択)
バックアップデータが保存されているフォルダを指定します。(本ページの事例ではデスクトップ)
リカバリ先のデータ領域を選択します。(本ページの事例では「新しい領域」を選択)
確認画面がでますので、内容を確認して「実行」ボタンを押します。
リカバリが実行されます。
「正常に終了しました」というメッセージがでたら終了です。
これでデータ移行作業は完了です。
指定領域のマスタデータ、明細データ全てが移行できています。
特殊な準備・設定が必要なソフトウェアについて
以下のソフトウェアは、データコンバートにあたり、留意すべき事項がございます。あらかじめご確認ください。
減価償却V.3
- あらかじめ、コンバート対象となる全データ領域を開いてください
長期間操作・閲覧していなかったデータ領域を開くと、自動的にデータベースの更新処理が実施されます。更新されていないデータ領域は、コンバートできない場合がありますので、事前に一度開いてください。開く以外、特に操作は必要ありません。 - 個人事業用のデータ領域は移行不可です
固定資産DXでは、個人事業には対応しておりません。
そのため個人事業用の領域は、データコンバートできません。 - 資産の登録時の消費税区分(税抜/税込)について、選択が必要です
固定資産DXでは、資産登録にあたり消費税区分の項目が新設されていますので、コンバート時に選択する必要があります。
あらかじめ、資産ごとの税区分をご確認ください。
公益法人会計V.12、社会福祉法人会計V.5
- 内部取引消去調整入力機能の利用について
DXシリーズから内部取引消去調整入力機能が搭載された関係で、データコンバート時にこれを利用する事業を選択する必要があります。
内部取引消去調整入力を実施される事業を、あらかじめご確認ください。
建設業会計V.7
- 利益処分科目、積立金取崩額については、コンバートできません。
- 仮払消費税等、仮受消費税等、繰越利益剰余金、諸口、未成工事支出金、工事受入金、完成工事未収入金、未成工事受入金、完成工事高が存在しない場合、対象のデータ領域のコンバートはできません。
- 科目コードにアスタリスク(*)や全角文字が存在する場合、対象のデータ領域のコンバートはできません。