はじめに

皆さんこんにちは。ミモザ情報システムの加藤と申します。
これから数回に分けて、当社でここ1年程の間に「生成AI活用」をテーマに取り組んだ様子を振り返りつつ、良かった点、うまくいかなかった点も含め、その様子を紹介してみようと思います。

会計ソフトの販売店を営む当社には、生粋のAIエンジニア、プログラマーは所属していません。
ベンダーではない、ソフト屋の担当者が、中小企業でAIを使う上で悩み、考えたことを等身大で記します。
だからこそ、皆様の現場でも充分応用、導入できるはずです。

「中小企業の現場責任者による、現場のためのAI入門」執筆方針

今AIに関する情報は大企業向け、中小企業向け、個人向けの見境なく溢れています。
ここでは、中小~小規模企業の事務系の現場担当者の方を想定読者とします。
(そして、この文章は生成AIに書かせていません。あえてネイティブヒューマン執筆。)

また、本コラムは、ミモザ(他社)の新入社員(新卒・中途問わず)に、業務の合間・片手間に読んでもらって最低限の知識レベルを揃え、あやふやな理解のまま来ている部分を整理・確認しておく意味もあります。
したがって、下記のことを心がけてまとめます。

心がけたいこと①:ポイントを絞り、最小限の時間投資で最大限の効果を得る
心がけたいこと②:テーマであるAI自体の進化の速度が速く陳腐化が早いので、本質的なエッセンスを凝縮し、賞味期限が長く資産価値の高い情報源とする

中小企業における生成AI活用の現況

さっそくですが、この表をご覧ください。
これは、企業規模(従業員数)別の生成AI活用状況調査の集計結果です。

こんな記事もありました。

(一部抜粋)
総務省が発表した2025年の情報通信白書によりますと、国内で、過去も含めて生成AIを使ったことがあると回答した人の割合は2024年度に26.7%でしたが、この割合は中国で81.2%、アメリカで68.8%、ドイツで59.2%となっていて、外国と比べると低水準です。
また、企業に生成AIの活用方針を聞いたところ、「積極的に活用する」と「領域を限定して利用する」という回答は49.7%、中でも中小企業では34.3%と大企業より20ポイント以上低くなっています。

なぜこんなことになっているのか

生成AIへの正しい理解が進んでいないから。
その一言に尽きると思います。

SNSには、今日もたくさんの「生成AIを勉強しないと取り返しがつかないことになる(だからこの教材を買え、スクールに入れ云々)」といった「広告」が目立ちます。
現状の生成AI界隈の情報、WEBサイトは、大企業向けのプロジェクトを除くと、まだまだ「使い方」とか「効果の出るコツ」を教えますという触れ込みから、スクールや情報商材へ誘導して小銭を稼ごう、という趣旨のものが目立ちます。

とは言え、仕事で使う道具について知ることは、社会人として「正しい行動」です。
確かに、クルマという道具を運転するには、勉強は必要です。筆記試験もありますし。
でも、それ以上に、実際に路上へ出て、運転することの方がよほど大事ですよね。

生成AIについても、仕組みを知ることがなによりも大事だと思いますし、まずはそれで十分でしょう。
数多あるAIサービスを縦横無尽に使いこなし、どんなスライドも資料も秒で作れる、それが「AIスキル」だと思うなら、全く違います。

生成AIという道具の特性を知り、限界を知り、関わり方を考えたら、あとは自ら操縦する経験を積み上げる。
AIスキルを高める方法は、これしかありません。
そして、開発に加わるつもりでないのなら、習得のためにお金を払う必要はありません。
学校も要りません。

ほとんどお金がかからない。
でも、うまく使いこなすには訓練や経験も必要。

これは生成AIを使いこなす上で大事なポイントですから、忘れないでください。