生成AIの使い方・入門編~こんなことに使える~

こういった記事はもう巷にあふれています。
いろいろ見て回った私が思う「業務で使う生成AIアイデアの決定版」は、東京商工会議所の『「生成AI」活用入門ガイド』です。

正直、これだけでもう充分だと思います。
無料です。誰でも見られます。随時更新もされています。凄いですね。
第一歩を踏み出すのに、お金をかける必要なんてないのです。
ただし、大変ボリュームの大きい資料なので、コンパクトに知りたい方や、新しく当社に入られた方向けに「凝縮入門編」を作ってみます。

文章を書く

メールの草稿

挨拶、アポ取り、謝罪、なんでもござれ。
生成AIの文章は気持ちがこもらない、テンションや温度感が伝わらない、という声はありますが、ビジネスメールならあまり心配はいりません。
ただし、敬語が結構怪しいです(日本語は難しい)。
そのままは出せません。必ず一読しましょう。

また、あまり適切でない表現があっても直せないなら、それがその人の実力でしょう。
自分の語彙の中にない単語や、普段自分が使わない表現が出てきたら、必ず調べましょう。
恥をかくのは、AIではなく人間なのです。

ブログ記事/解説記事の執筆

本文そのものもですが、タイトル案や、目次案、ドラフトなども任せられます。
ただ、「誰がAI生成記事を読みたいのか問題」との戦いを強いられます。
AIらしい文章の特徴としては、平板な列挙と浅いまとめ、癖や灰汁(あく)の無い文で、読む人が読むとすぐにわかります。
プロのエッセイストが書いたような、妙なところに引っかかってあれよあれよと言う間に話が広がり、思いもよらない着地の仕方をする「名文章」を生み出すことは期待できません。
(いま私が書いたこういう文章表現が、生成AIからは出せません)

キャッチコピーのアイデア出し

いくらでも考えてくれます。
ダメ出しも無限にできます。
ただ、あまりたくさんの案を出させると今度は選ぶのが難しくなります。
そこで、生成AIに選ばせることもできます。根拠を述べさせることもできます。
「仕事」とは、いったい何なのでしょうね。

議事録の書き起こし

よく活用事例として挙がりますが、これが実はなかなか難しいです。

まず会議の動画なり、音声データが必要です。
ということは、会議を録画・録音しておくことに了承を得て、機材をセッティングして、音質をチェックしないといけません。

また、WEBミーティングの場合も同様に、相手側に録画の許可を得なければなりません。
この許可を得る際に、録画動画を生成AIサービスにアップロードする可能性を示唆する必要もあるでしょう。
なぜなら、設定如何では話した内容が学習に使われてしまう可能性をはらむからです。
そして、生成AIにアップすることが分かっていたなら、往々にして「こんな話はできないね」「オフレコで頼むね」となるのではないでしょうか。

そして、大前提となるのが、組織で利用しているWEBミーティングツールに録画の権限が必要で、これは契約プランに依存します。中小企業でも多用される「無料のZoom」では叶いません。
※音声だけで良ければ、スピーカーから漏れる音ごと、スマホやボイスレコーダーに録る手はあります。

それらのハードルをクリアしたとして、首尾よく録画ないし録音できたデータをアップロードしたとします。
AIに文字起こし、さらに要約をさせられたとして、その内容が正しいか、適切で抜け漏れがないかは、結局人間の判断です。

要約させる

回覧で回ってくる長いニュース記事を要約させるとか、業界に関連するニュース記事を要約させるなどは非常に有用です。
実は、Youtubeなど動画の要約もできます。
ただ、Youtubeの要約は、ChatGPTではなく、Googleの生成AIサービス「Gemini」を使う必要があります。
このように、同じ生成AIでも、得手不得手やちょっとした仕様の差があります。
無料で使えるものが殆どなので、複数のサービスに登録して使い分ける人も多いです。

契約書とか、規約のチェック

長い文章を渡されて、ざっと読んで、読んでも結局良し悪しの判断ができず、えーいままよ!でサインしていませんか?
こういう時に、無茶苦茶なこと書いてないか、第三者の視点で見てもらえるのは心強いです。
全体的に妥当な内容か、著しく不利になっていないかをチェックさせることもできますし、業界の慣行や一般論に照らしてどうか?と言った視点でも確認させられます。
ただ、完全に頼れるわけないのは言わずもがなです。

いかに「引き出すか」

生成AIを利用するということは、「知識の泉」にある膨大な情報を適切に取り出す作業にほかなりません。

①これAIでサクッとできるのでは?という「発想力」
②AIに対して適切に指示出しできる「言語化力」
③元になるエサ(入力データ)を用意できる「段取力/調整力」

これらの知的能力、いわゆるビジネスの基礎力が試されてしまいます。
結局のところ、生成AI活用は、「個々人の能力」と「組織の持つ情報資源」に依存する、という身も蓋もない話になってしまいます。
まずは「個々人の能力」を高める、ここを頑張っていきましょう。