10箱以上は見積いたします
  1. トップページ
  2. ラベルシールが貼りつく仕組み

ラベルシールが貼りつく仕組み

ラベルシールが貼りつく仕組み

『貼ったラベルが剥がせない…』そんな経験はありませんか?
実は、ラベルがしっかり貼りつくのは、『分子間力』という、目に見えない小さな力が関係しています。結露した窓ガラスに紙が貼りつくのも同じ原理です。
この記事では、この分子間力という科学的な背景を解説しながら、ラベルをきれいに剥がすコツや、剥がしやすいラベルもご紹介します。お客様の『困った』を解決するヒントになれば幸いです。

目次

分子間力(ぶんしかんりょく)について

分子間力(ぶんしかんりょく)について

分子間力とは、平たく言うと、モノを形成する「分子」が互いに引き合う力のことです。この力は目に見えませんが、私たちのまわりの世界で重要な役割をしています。

例示した濡れた窓ガラスに紙が貼りつくとき、紙と水とガラスの3つが互いに影響し合っています。

まず、窓ガラスには水の滴(しずく)があります。
この水の滴は、たくさんの水の分子からできています。
水の分子は、他の物とくっつきやすい性質を持っています。
これが「水の粘着性」と呼ばれるものです。

次に、紙を窓ガラスに近づけると、紙の表面と水の分子が引き合います。
これは、紙の分子と水の分子が、手をつなぐようにくっつくことで、紙が窓ガラスに貼りつくのです。
このとき、分子間力が働いています。
紙の分子と水の分子は、とても小さいけれど、一緒になると強い力を発揮します。

さらに、水の分子はガラスの分子とも引き合います。
このため、水はガラスにしっかりとくっついて、紙をガラスに押し付ける役割をします。
紙、水、ガラスの間で分子間力が働くことで、紙は窓ガラスにしっかりと貼りつきます。

しかし、紙が乾くと、紙と水の分子間の引力が弱まり、紙は窓からはがれやすくなります。これは、水の分子が蒸発して、紙とガラスの間の分子間力が少なくなるからです。

ラベルシールにおいて、分子間力を発揮するのが「乾かない水」、すなわち「粘着剤」というわけです。

粘着剤について

人類史上、粘着剤は長らくニカワ、デンプン等の天然素材が用いられてきました。
モノを接着する行為そのものは石器時代から見られ、動物の皮や骨を煮沸して抽出したコラーゲンを用いて、矢じり、建築材料や装飾品の接着などに用いられたことが分かっています。

粘着剤について

長らく天然素材の利用が続きましたが、20世紀に入り、石油化学工業の隆興と共に粘着剤は加速度的な進化を遂げます。

中でも、1920年代に米国3M社の研究者であるリチャード・G・ドリューが世界初のマスキングテープを開発しました。
これが、現代の粘着剤技術の始まりとされ、セロテープやガムテープなど多彩な商品へ発展していきます。
3M社は現在国内で「エーワンラベル」を製造販売しています。

今日の粘着テープやラベルシールに使われる粘着剤は、アクリル、ゴム、シリコーンなど石油化学製品由来のものが主流になっています。
それぞれに違った性質や特長を持ちますが、ラベルシールや粘着テープなどの身近な製品では、粘着力の強弱に対応し、耐久力もあるアクリル系粘着剤が広く利用されています。

ラベルシールの構造について

ラベルシールの構造について

現在販売されているラベルシールは、主に以下の3層構造になっています。

1.表面基材

印刷を行う、最も上の層です。
さまざまな用途に応じ、インクの乗りを良くするためのコーティングを施したり、水滴に耐えられるようフィルム素材を用いたり、多様な素材が利用されます。

2.粘着剤

ラベルと被着体を接着させる役割を持つ糊の層です。

3.セパレーター(剝離紙)

ラベル(表面基材)が貼り付けられている台紙です。
表面にシリコン樹脂が塗布されていることから、ラベルを容易に剥がすことができます。
剥離紙には表裏があり、裏側(シリコンコーティングがない側)にラベルを貼り付けると密着してはがれなくなるのは、シリコン樹脂の働きがないためです。
セパレーターは、ラベルを剥がしたら捨てられるだけの地味な役割ながら、タック紙の性能を司る大事な材料でもあります。
なぜなら、セパレーターと表面基材の間の粘着力は、強すぎると剥がしにくく作業効率が落ち、弱すぎると使用前にはがれてしまい、無駄が出てしまうからです。
粘着剤とセパレーターの相性は、意識こそしませんが使い勝手の面では重要な要素です。

以上、1・2・3を合わせたものを製紙業界としてはタック紙と呼び、またカットされていないロール状の大型の紙のかたまりを、タック原紙と呼んでいます。

製造工程について

粘着剤について

当社が仕入を行っているラベルメーカーでは、粘着剤や紙そのものを製造しているわけではなく、ラベル原紙と言われる巨大なタック紙を買ってきて、A4、B4等の判型にカットし、さらに様々なサイズに抜き加工(剥離紙は切らず、表面基材のみを切り抜くこと)を施します。
仕上げに袋詰め・箱詰めを行い、出荷していますが、ここまでの工程のほとんどを人の手を介さずに自動化しており、多品種少量生産を非常に効率的に実施できる体制を整えて、大手メーカー製ラベルと比較して割安な価格を実現しています。

ラベル原紙については、国内大手製紙メーカーから仕入を行いますが、特に一番品数の多い「マルチタイプラベル」については、適宜仕入先を見直すことで、常に安い原紙の調達ができるようにしています。

一方、製造ロット毎にメーカーの定める基準範囲内で若干の色味、表面基材の手触りや質感、粘着剤の性質の差などが生じてしまう場合があります。
実際、これが原因で、トナーの定着の様子が変わったり、被着体との相性ではがれにくくなるなどの予期せぬ影響が出るケースもありました。

マルチタイプラベルの価格を維持する取り組みが故に、避けられない事象であることを、何卒ご理解ください。

粘着力と凝集力

ラベルがしっかりと貼りつくのは、分子同士が手をつなぐ「分子間力」が働いているからです。この力には、2つの重要な性質があります。

  • 粘着力: 貼り付けたい面と粘着剤が引きつけ合う力。これが弱いと、すぐに剥がれてしまいます。
  • 凝集力: 粘着剤の分子同士が、ラベル本体から離れずにまとまろうとする力。これが弱いと、剥がしたときに糊が表面に残ってベタベタしてしまいます。

これらの力は、それぞれ異なる役割を持っています。
粘着力が強ければ、ラベルはしっかりと貼りつき、凝集力が強ければ、剥がすときに粘着剤がバラバラにならず、きれいにはがれてくれます。

つまり、この2つの力がバランスよく働くことで、ラベルはしっかりと貼りつき、かつ剥がしたときに糊が残らないように作られているのです。

原理を利用した「剥がすコツ」

補足の情報にはなりますが、これまでにご説明した粘着剤の「粘着力」と「凝集力」という性質を理解することで、より効率的に、そしてきれいにラベルを剥がすことができます。

1. 熱の力で「粘着力」を弱める

熱を加えると、粘着剤を構成する分子の動きが活発になり、手をつないでいる力が弱まります。これが、ドライヤーなどで温めるとラベルが剥がれやすくなる科学的な理由です。

2. 溶剤の力で分子の結びつきを断つ

アルコールやシール剥がし剤は、粘着剤の分子の間にうまく入り込み、分子間の結びつきを断ち切るように作用します。その結果、ラベルを剥がすときに、ベタベタした糊が表面に残りにくくなります。

3. 摩擦の力で物理的に除去する

剥がし終えた後に残ったわずかな糊残りには、物理的な力で取り除く方法が有効です。消しゴムや指などでこすると、残った粘着剤の分子の塊を絡め取ることができます。

ラベルシールの粘着力いろいろ

電話番やメール対応をしていて、お客様に一番よく受けるタックシールの質問は「求めているサイズや面数の取り扱いがあるか否か」です。
この質問は比較的答えやすく、すぐに見つかればそれをお伝えしますし、ジャストサイズがなくても、許容できるサイズの幅をお伺いしながら絞り込んでいく作業をすると大抵解決します。

一方で、よく聞かれるけれども、答えにくい質問の筆頭が「粘着」に関することです。
「こういう場所に貼れますか?」「貼った後にはがれませんか?」「簡単にはがれるものが良いんです」などなど、いろんな形で問われますが、いやはや、本当にお答えするのが難しい。
ここでは、当社タックシールの粘着性能の差について、お話ししましょう。

普通紙ラベル(マルチタイプ)

上質紙タイプのラベルに施される、標準的な粘着力です。
封筒や段ボール箱など、紙の面に貼るのに適しています。
表面が平滑であれば、プラスチックや金属でも貼り付けられ、簡単にはがれることもありません。
注意すべきは、ビニール袋などの柔らかい素材や、表面がでこぼこしたり粗かったりする木の板や和紙、表面がすりガラスのようになった(微細な凹凸のある)プラスチック板などです。
このようなところには、大概貼ってもすぐにはがれてしまいます。

なお、紙など適合する場所であっても、はがす際に糊残りが起きたり、ラベルが途中で破れたりしてうまく剥がせないことが問題になる場合も多いです。
特に昨今、住所などの宛名ラベルは情報保護の観点からそのまま廃棄せず、はがしてシュレッダーにかけることが増えています。
こうした場面で、うまくラベルが剥がせずイライラした経験をお持ちの方は、多くいらっしゃると思います。

粘着剤について

再剥離ラベル(マルチタイプ)

そんな場面で活躍するのが「再剥離ラベル」で、ラベルを貼った後、きれいに剥がしたいという要望を満たすために開発された商品です。
性質としては、ただ単に粘着力を弱めているのではなく、被着体に残りにくい性質の糊を利用したり、はがす際に破れにくい強い紙を用いたりしています。
どうしても、工夫されている分、製造コストが上がりますので、販売価格も割高です。
また、よく誤解されますが「再剥離」とは「何度も剥がせる」「再度貼れる」という意味ではありません。
基本的に一回貼ってはがしたらおしまいで、粘着力が大きく落ちます。

強粘着ラベル

ヒサゴ製やエーワン製のラベルのカテゴリとしていくつかの製品が販売されています。
粘着剤の成分を変え、強い粘着性能を持たせたラベルです。
当ショップでは和紙ラベルに強粘着タイプがあります。

変わった貼り付け方「静電吸着ラベル」

ユポと言われる特殊なフィルムを用いた、比較的新しい商品で、ガラスやプラスチックなどの平滑面に、糊を使わず静電気の力で吸い付くラベルです。
原理としては、スマホの画面に貼る保護フィルムに似ています。
糊を使わないので、はがした跡がきれいで、貼った場所を傷めることがありません。
ただし、平滑面のみに作用しますので、紙や板などには使えません。
※現在、当ショップでの販売は終了しました。

粘着剤について

粘着のしくみを知り、その作用を助けよう

ラベルにもいろいろな粘着性能があることを、ご紹介しました。
ただ、実際の粘着の具合は、被着体(貼り付けられる側)の事情にも大きく影響されてしまいます。
ちょっとした地肌の違いで、全く貼れないケースが起こり得ます。
結局、粘着性能は、被着体とラベルとの「相性」が大きく作用する、と言うしかないのです。

マルチタイプでは心もとないけれど、強粘着なら安心と一概に言えるものではなく、究極的には貼ってみないとわからない、しばらく置いてみないと分からないとしか言えないのです。
粘着性能に関する質問に答えにくい理由は、ここにあります。

結局のところ、一般的なラベルが貼りつく原理は粘着剤=糊の力です。
粘着剤で貼り付くしくみは、冒頭の分子間力の説明のとおり、貼る物と貼られる物の間に入り込み、その粘り気でもって物同士を結合させるものです。
このため、表面がざらざらするものや、さらさらするものは、ラベルと被着体の間に粘着剤が入り込みにくくなり、結果作用しにくく、貼りつきにくいというわけです。

この記事のまとめ

この記事では、ラベルが剥がれない科学的な理由から、剥がす場合のコツ、そして最適なラベル選びまでをご紹介しました。 ラベルと貼り付け面(被着体)の相性は非常に重要です。もし、どのラベルを選べば良いか迷われる場合は、ぜひ一度無料サンプルでお試しください。

サンプルのお取り寄せもお気軽にお問い合わせください。

電話受付時間:月~金 10:00〜12:00/13:00〜16:00


ラベルシール大百科

カートの中

合計数量:0

商品金額:0円

カートを見る

FAX注文用紙

スマートフォンで開く

営業日カレンダー

2025年 12月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      
2026年 1月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31

休業日

分類から探す

面数から探す

ラベルサイズから探す

メーカー別同サイズ商品一覧

ソフト別対応商品一覧

宅配・郵便サービス別対応商品一覧


ミモザ運営ショップ一覧

株式会社ミモザ情報システムは、業務ソフトウェアおよびオフィスサプライを中心に扱う専門店です。

他ショップのご案内

経費精算ショップ

他ショップに移る際は、ショップ別に精算(購入操作)が必要です。