PCAクラウド導入事例 社会福祉法人北出福祉会 様
社会福祉法人北出福祉会は、1980年に「地域に根差した保育園運営を行う」ために設立されました。現在は大阪府四条畷市で、いずれも認定こども園の「四條畷すみれ保育園」「なわてすみれ園」の2施設を運営されています。
2020年に当社・ミモザ情報システムを通じてPCAクラウドを導入されました。
この度、活用の様子や、その効果について、なわてすみれ園の中山園長にインタビューを行いました。
複数拠点で手軽に連携、『どこでも作業』で効率化
──他社ソフトから切り換えられたきっかけは?
中山様
PCAクラウドを導入する前は、主に学校・保育園向けシステムを手掛ける専門メーカーの会計ソフトを利用していました。
当法人は2つの施設拠点があります。以前使用していた会計ソフトはオンプレミス型であったため、いちいち事務所に戻って入力していましたが、非常に面倒でした。
会計ソフトはサーバーを用いて利用していたのですが、その維持費も月10万円ほどかかっていたので費用の負担も大変でした。
施設側から事務所のサーバーに接続するために、VPNを整備する提案もいただいたのですが、さらなる費用負担には抵抗感があり、使用するソフトを一から見直すことにしました。
──PCAクラウドを選択された決め手は?
PCAを含め、4社くらいから見積もりをとりました。
そこからPCAと某社の2社に絞り込みましたが、その段階で、会社を経営している知り合いに相談してみたところ、会計システムは経営の根幹であるから、安定した会社が良いだろうというアドバイスを受けました。
経営の安定性という観点から比較すると、某社はまだ業歴が浅く赤字決算が続いていましたが、PCAは長年クラウドサービスを提供していて、財務体質もしっかりしていました。
ソフトの機能面も大切ですが、最終的には会社の信頼性が決め手となりました。
何件か、私が知っている他の保育園でもPCAを使っているところがあります。
PCAは安心できると、社会福祉界隈ではよく名前を聞きます。
価格面ではもっと安いメーカーもありましたが、同業者の口コミで良くない評判を聞いていたこともあり、価格だけで選ぶことは避けました。
──PCAクラウドの速度や、導入の効果はいかがですか?
速度について、全く不満はありません。
以前のソフトでは月次決算で大体6時間かかっていました。
先にエクセルでデータを作成し、それを元に会計ソフトへ入力するという作業が原因でしたが、PCAクラウドの導入後は、ソフト側でエクセルに連携可能なデータを作ることができるおかげで、月次決算の所要時間は1時間半位になりました。
クラウドの効果を一番感じたのは3月決算の時です。
社会福祉法人は補助金事業が多くありますので、市への実績報告や補助金の申請業務など膨大な事務作業が年度末に集中し、例年無休で作業をしていましたが、今年は毎週日曜日に休むことができました。
ちなみに、3月は自宅でも使っていました。そこはクラウドならではですね。
ちょっとした修正の度に事務所に戻って入力するのは大変でした。
──大きく業務改善されたようですね!
PCAのソフトは会計事務所も操作方法を理解しており、助かりました。
以前のシステムは保育園専用のシステムで、会計事務所側でも操作がわかりませんでした。この点でも決算業務が大幅に早くなりました。
また、今年になってからPCA給与が電子申請に対応したので、役所への申請業務も非常に楽になりました。以前eGovを使っていたときは4時間近くかかっていましたが、今では30分くらいに短縮されました。
──今は何台にインストールし、何名で利用されていますか?
インストール台数は4台です。
給与計算用のパソコンと、事務所のパソコンとノートパソコンで各1台、別の園でも1台利用しています。
利用者は2名。2ヶ所の園で、それぞれの園長が使用しています。
──セキュリティ面での心配はありましたか?
インターネットでどこでも使えるのが気になっていましたが、今では大丈夫だと思っています。
競合の某社を選ばなかった理由のひとつが、ブラウザで起動する点です。
PCAクラウドのようにインストールするタイプと違ってセキュリティ面に不安がありました。IDとパスワードが分かればどこからでもアクセスできますからね。
(ミモザ注/PCAクラウドはブラウザでは使えないため、実際に利用開始するためには、専用のクライアントソフトをインストールし、クラウドへの接続設定をした上で、ID・パスワードの認証を経る必要があります。「どこでも使える」とは言え、「どのパソコンでも使えるわけではない」からこそ、安心です。)
──PCA社会福祉法人会計DXならではのメリットはありますか?
社会福祉法人は、監査の際に資産管理について厳しく問われます。
そうした点から、資産管理や減価償却に関する機能の使い勝手が重要ですが、いろいろなシステムを見た中でも、PCAは使いやすく感じます。
取得財産の一覧が出せることや、設定項目の細やかさなどにも満足しています。
ちなみに、監査のときは行政が来て、伝票が合っているかどうかの調査されます。
その時は、PCAクラウドをノートパソコンで開いておいて「どうぞ自由に見てください」と言っています。
──使っていて問題はありましたか?
更新プログラムのインストールをどれか一台でやってしまうと、他の園のパソコンも更新しないと使えなくなる点が困りました。
時々こういうことが起こります。他の園から「何これ?」と電話がかかってくるんです。
インタビューを終えて
特定の時期に業務が集中し、猫の手も借りたくなるような状況の時、PCAクラウドの「最新のデータが、どこでも使える」強みが発揮されます。
社会福祉法人北出福祉会様は、園長先生が事務処理を一手に引き受けておられますが、例えば、伝票の入力だけでも別のスタッフにやってもらう、といったことを想定したとき、PCAクラウドなら1か月単位でライセンスを増やしたり、減らしたり、といった調整もできます。
こうした業務の繫簡に伴うライセンス数の増減は、従来のクライアント・サーバ型のシステムでは不可能であり、クラウドならではのメリットと言えます。
業務効率が上がり、同じ仕事が短時間でできるようになったことで、休みが取れたり、子ども達や職員の皆様のために時間が使えるようになったりすることは、導入を担当した私ども、販売店冥利に尽きるところです。
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