PCAクラウド導入事例 玉乃光酒造 様
玉乃光酒造株式会社様は、1673年に和歌山市で創業し、戦後まもなく京都伏見の地へ移転されました。
米以外のアルコールを添加しない「米100%」の純米清酒を業界に先駆けて開発し、以来半世紀にわたり、純米吟醸と純米大吟醸のみを造り続ける蔵として個性を放っています。
2021年に当社・ミモザ情報システムを通じてPCAクラウドを導入されました。
今回は、その後ご利用状況を、ご担当の田中様に伺いました。
端末、場所の縛りがない柔軟性が業務に貢献
──田中様は普段どういった業務を担当されていますか?
経理と総務を兼ねた業務を担当しています。
請求書や売掛金の管理、日々の入金業務をおこなっています。
──商魂で請求書発行業務をされているのですか?
メインの販売管理システムは、酒造業向けに作られた専門的なソフトを使っています。問屋などの大口取引については、そちらのソフトで管理し、請求書を発行しています。
商魂は、ネット通販などの個人向けの販売や社員による直接販売など、小口の取引を管理するために使っています。これらも、手作業での管理は難しいので、システム化しています。
──以前と比較して、PCAクラウドの使い勝手はいかがですか?
クラウドになると使いにくくなるのかと思っていたのですが、全く違和感はなく、むしろ毎日バックアップをとらなければいけない心配がなくなったので、気楽に使えるようになりました。
他の端末からもインストールさえしておけば使える点も便利だと思います。
──クラウドは以前からご存知でしたか?
現在、会計システムはとあるメーカーのクラウド製品を使っています。
そのため、クラウドの特性についてはよく知っていました。
実は、今使っている会計システムの動作が遅くて、メニューを起動する度に数十秒かかります。だからこそ、当初はPCAクラウドに対しても遅いのではないかという警戒感がありました。
ただ、実際使ってみると軽快に動いたので、とても良かったです。
──今回クラウドを選択された一番の理由をお聞かせください
担当者としては、パソコンを入れ替える際につきものの、データ移管作業が一番不安でした。当時はミモザさん独自のキャンペーンで、データ移行作業を無償で行っていただけるということでしたので、これが決め手でPCAクラウドに決めました。お陰様でとても助かりました。
クラウドに切り替えた後は、プリンターの設定が初期化されてしまったため、印刷位置がずれてしまい困りました。こちらも、PCAのサポートの方がすごく丁寧に対応くださったので、無事に解決しました。
(ミモザ注:PCAクラウドの利用料金は、サポート料金が含まれているので、電話やリモートによるサポートが制限なく受けられます)
──現在、何名で利用されているのですか?
クラウドは他拠点からも利用できる特性がありますが、実施されていますか?
以前は2名でしたが、もう1名の担当が異動になってからは私1人です。
また、PCAクラウドについては、京都でのみ利用しています。
メインの酒造業向け販売管理システムは、クラウドではありませんがVPN※を引いて他拠点と接続しています。
(ミモザ注:VPNとは?
Virtual Private Network:仮想プライベートネットワークの頭文字をとった語で、異拠点間を専用回線(Private Network)で結んで使う形態です。実際に線を敷設するのではなく、通信を暗号化し、専用線を結んでいるような状態を仮想的に作り出して利用します。一般にはプロバイダー等と専用の契約が必要で、維持費がかかります。PCAクラウドは、VPNを利用せずに暗号化通信を行うため、安全性は担保しつつ、VPNにかかるコストは不要です。)
──ご検討されてから導入されるまでどれくらいかかりましたか?
クラウドということで、セキュリティに対しての心配はありませんでしたか?
検討期間は1〜2ヶ月くらいです。
商魂を入れて使っていたパソコンが古く、限界に来ていたので、急いで導入を検討しました。
上司に対しても、クラウドの会計ソフトを利用しているので、イメージが伝わりやすく、説明には苦労しませんでした。
セキュリティに関しても特に心配はありませんでしたし、社内から懸念の声が挙がってくるということもありませんでした。
──費用面については、どのように考えておられますか?
単純な比較では、少し上がったと思いますが。
まず、従来のEasyNetwork版の商魂も、年間保守費用はそれなりにかかっていました。
当時は、更新プログラムのディスクが送られて来る度に、手動でディスクを読み込ませ、インストール作業を行っていました。私はこれが苦手で、クラウドにしたい理由の一つでした。
クラウドでは、更新プログラムは自動的にダウンロードされるため、作業の不安や負担感が小さいです。
また、EasyNetwork版は、親機のパソコンを起動させていないと、子機のパソコン単独ではソフトが使えませんでした。PCAクラウドではそういう事はなく利用するパソコンの電源だけがついていれば良いので便利です。
費用は少し高くなったかもしれないのですが、作業上の不安もなく、とても助かっています。
──PCAクラウドに切り替えて、一番良かった点は何でしょうか?
パソコンに何かトラブルがあった場合も安心できる点です。
今後再びパソコンの入れ替えがあった場合でも、データはパソコンではなくクラウドにあるため、簡単に対応できるという点が安心できます。
インタビューを終えて
田中様は卸販売以外の小売の入力について、お一人で担当しておられました。PCAクラウドを導入することで、業務の軽減に一役買っているようで、大変うれしく思いました。
今後は、積極的に社内のペーパーレス化も進めていかれるとのこと。当社は基幹業務の電子化サービスを多数手がけておりますので、引き続きお役に立てるかと存じます。今後とも、よろしくお願いいたします。
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