PCAクラウド導入事例 アキツ工業株式会社 様
アキツ工業株式会社様は、1974年に大阪市福島区で創業され、現在は戸建木造住宅の設計・施工と、マンションの修繕を事業の二本柱とされています。
これまでに関西一円で戸建住宅を約3,700戸、マンションの大規模修繕では約10万戸を手掛けるなど、大きな実績を挙げています。
2021年に当社・ミモザ情報システムを通じてPCAクラウドを導入されました。
今回は、導入前後の変化や直近のご活用状況を、ご担当の斎藤様に伺いました。
無駄を省き、より効率的な業務を実現
──今回スタンドアロン版からのPCAクラウドに切り替えた理由を教えてください
斎藤様
PCAの導入当初から、ソフトを利用する人数分、具体的には3~4ライセンスの導入を検討していました。
しかしながら、経理担当者からは「複数人で使うよりも自分1人で使った方が効率が良い」という意見があり、スタンドアロン版で導入することになりました。
それからPCAクラウドを導入するまでのおよそ10年間、総務の者が手書きした伝票やエクセルで作った伝票を、1人の経理担当者がソフトに打ち込むという作業を行っていましたが、今にして思えば、二度手間でした。
総務のメンバーが入れ替わるタイミングで業務の効率化をはかろうと考え、PCAクラウドを3ライセンスで導入しました。
──今回3ライセンスに切り替えるにあたり、オンプレミス(自社保有のサーバで運用する)環境の検討は行いませんでしたか?
最初からPCAクラウドの導入を検討していました。
別のシステムの話ですが、以前はオンプレミスのサーバを利用していたところ、3年ほど前にクラウドサーバに切り替えた事がありました。
既にクラウド環境を利用していたこともあり、PCAソフトをクラウドに切り替える事に抵抗はありませんでした。
──サーバをクラウドに切り替えられた理由をお聞かせください
BCPの観点です。
会社のすぐ近くには淀川があります。もし、南海地震が発生した場合、淀川が逆流して氾濫し、このあたりは2m位水没すると言われています。
当時サーバは1階に設置していたので、淀川が氾濫すると水没してしまい、大切なデータが消えてしまいかねません。そのような事態を予防するために、サーバをクラウドに切り替えました。
──PCAクラウドに切り替えた際、他社との比較はされましたか?
比較はしていません。
以前からPCAを使っていたので、データの互換性が一番でした。
──セキュリティ面で社内から反対意見はありませんでしたか?
「セキュリティを保つ上で、外部からデータが見られるなんてとんでもない」という意見はありました。
しかし、現実にはPCAクラウドはIDとパスワードで閲覧の制限や管理をしているので、そう簡単に外部からデータを見られることはありません。
パスワードも定期的に変更する、ということで上司には納得してもらいました。
──PCAに対する信頼度はどうでしたか?
PCAは、クラウドサービスの充分な運営実績があります。
SOC報告書などもきちんと取得しており、問題はないと判断しました。
──月額払いに対する抵抗はありませんでしたか?
正直抵抗はありました。
現実には、オンプレミス環境下での利用よりもPCAクラウドの方が、少し料金が高くなります。
しかしながら、クラウドはすぐにシステムのアップデートができますし、ライセンス数も柔軟に変更できます。このような理由を説明し納得してもらいました。
それに、今は世の中もクラウドの流れになっていますしね。
──PCAクラウド導入以前と比べて、業務上変わった点はありますか?
現場からデータが見れるようになった点が、一番良かったです。
やはり、現場から見られない間は、不便に感じていました。クラウドサーバーでもエクセルで作った工事台帳を現場ですぐに確認できています。
スタンドアロン版だった頃は、データを共有するために、経理担当者がソフトで出力した元帳を一旦PDFに変換し、サーバへ保管、さらにそれを総務側で確認していました。
元帳の出力とアップ、確認という一連の作業を毎日やっていたため、これだけでも相当の時間を費やしていました。
今では、業務に関わる担当者全員のパソコンにPCAクラウドが入っているので、直接かつタイムリーにデータを確認できますから、PDFの変換そのものが不要になりました。
──給与は引き続きスタンドアロン版を使われていますね?
はい、PCA給与は私が使っています。
──実は、PCA給与もクラウドに切り替えていただいた方が、今の保守費用よりも安くなる上、同時に2名で使えます。
それは、すぐに切り替えたいですね。
ちょうど新しい社員を入れて、2名で使いたいと思っていました。
費用的にも安くなるのであれば、すぐにでも切り替えたいですね。
インタビューを終えて
斎藤様は、災害対策の観点から社内サーバをクラウドに置き換え、この機会に古い業務のやり方を1から見直し、PCAクラウドを導入することによって、2重入力などの無駄をなくすなど、積極的に社内業務の効率化に取り組んでおられました。
まだまだ社内には多くの課題が残っているとの問題意識もお持ちで、これからも効率化に取り組んでいかれるとのことでした。
私どもにお力添えできることもあろうかと思いますので、今後ともよろしくお願いいたします
他の事例もご参照ください。