PCAクラウド導入事例 社会保険労務士事務所H&I 様
社会保険労務士事務所H&Iは、代表の宮川弘之様が2008年に大阪市で設立されました。
地元近畿圏を中心とする顧問先企業様の、人事労務にまつわる課題解決に日々奔走されています。
2018年にPCAクラウドを導入し、2019年から当社・ミモザ情報システムを通じてPCAクラウド・BPOプランへ移行されました。
この度、活用のヒントや、その効果、顧問先企業への利用展開の仕方などを語ってもらうべく、宮川様にインタビューを行いました。
プロフィール
社会保険労務士事務所H&I
〒530-0022 大阪市北区浪花町13-38 千代田ビル北館9F
ご利用のソフトウェア/環境
PCA給与DXクラウド/BPOプラン5ユーザーおよびWeb-API
セキュリティ・災害対策から、業務の効率化まで
――まずは、導入のいきさつを教えてください。
宮川様
もともと「PCA給与X」を使っていましたが、2015年のマイナンバー制度導入にあたり、法的に求められる厳格な取り扱いを、所内のIT環境のみで実現できるかを考えた際、より安全と思われるクラウドを検討したことがきっかけです。
管理面やセキュリティ面だけでなく、自然災害が起こった場合でも、クラウドであれば安全だと思いましたので。ただ闇雲に「クラウドだから安心」と言えるわけもなく、信頼のおける事業者でないとリスクがあると考えました。
当時PCAクラウドを使っていた社労士仲間に話をきいて「PCAクラウドなら大丈夫」と言われたことから、導入を決断できました。
――PCAクラウドを導入されて、業務への影響はいかがですか?
データのバックアップを、以前のように頻繁には取らなくなりました。
PCAクラウドのデータは、データセンターに二重で保管されるから、業務の場面でバックアップを意識しなくなりました。
それから、私自身の「働き方改革」の機会となりました。
と言うのも、PCAクラウドは、深夜時間帯に使えない時間帯があります(ミモザ注/毎日午前1:00~同5:00の間は、データセンターのメンテナンスやバックアップ作業のため、ご利用になれません)。
この影響で、徹夜ができなくなりました(笑)。
以前は年末調整の時期などは、当たり前のように徹夜をしていましたが、人間「使えない!」と思うと、何とかなるもので、今は終わらせられるようになりました。
――PCAクラウドの特徴である「どこからでも使える」ことでの便利さはありますか?
今年は特にコロナ禍における給与変動が大きく、標準報酬月額の特例改定も頻発しました。
このような状況下で、顧問先様の事務所内でPCAクラウドに繋ぎ、お客様の目の前で「あなたの給料はいくらです」と伝えることができたのは、助かりました。
また、顧問先様の人事制度改定の議論をしているとき、誰の給料が高いか、あるいは低いかという情報を、パソコン1台持ってさえいれば、その場で役員様に見せられます。
コンサルティング業を営む者としては、非常に便利で助かっています。
――PCAクラウドの導入にあたり、懸念店や心配なことはありましたか?
一緒に使っていた労務管理システム「オフィスステーション」とのデータ連携がうまくいくかは気になっていました。最初はつまづくところもありましたが、今は問題なく使えています。
また、バックアップを取らなくても良いと言われてはいましたが、データが飛んだらどうなるのか、という心配はありました。
実際には、これまでそのようなことはありませんでしたが。
――よく言われる、セキュリティ面や、速度面では心配なかったですか?
セキュリティ面での不安はありませんでした。
速度は、あまり気になりません。
日によって遅いと感じるときもありますが、許容できる範囲です。
――先日、貴事務所のPCAクラウドを、顧問先へ導入されましたね。
現在は、まだ顧問先様が自社で給与計算をされていないケースが多いですが、中には、ある程度自社でされているケースもあります。
ちょうど先日、従来よりPCA給与ユーザーであった顧問先様に、当事務所が契約するPCAクラウド環境の利用へ切り替えてもらうことができました。
顧問先様を抱え込む形となるため、より関係性が深まるように思います。
(ミモザ注/PCAクラウドBPOプランは、士業などアウトソーシング事業を営む方向けの利用契約です。下欄に詳述します。)
今回、PCAクラウドへ切り替えた顧問先様への案内を行うにあたり、ミモザさんへ相談したら顧問先様向けの提案資料をいただけて、それをそのまま使うことができました。
顧問先にクラウドの話するのは良いが、いざ説明するとなると、どうしたものかと悩みましたからね。今も大事に保管していますよ。
PCAに限らず、給与計算ソフトは5年に1度くらいバージョンアップ費用がかかりますが、PCAクラウドなら、その負担がありません。
近年は、機能差もほとんどないのに数十万円の費用がかかることに納得がいかなかったし、設定費用もその都度必要でした。クラウドならその心配がないので、顧問先様も喜んでいますよ。
顧問先様向けのPCAクラウド提案資料(一部抜粋)
インタビューを終えて
宮川様は、社会人になりたての頃に伊丹市で阪神大震災を経験され、その時の原体験から、データの保管態勢への問題意識があったと伺いました。
自分のパソコンが壊れたら、給与データが消えてしまい、いくら払えばいいかわからない。しかし、それは経営者として決して許されることではない。「そのようなことが起こりうる」という危機感を強くお持ちでおられたことが、印象的でした。
顧問先様を、H&I様のPCAクラウドに載せることで、単に顧問先様の利便性が高まるだけでなく、近年高まる災害リスクに対して、データを安全に守り抜くことにもつながります。
これが、顧問先様への重要なサービスとなるようにも感じました。
なお、PCAクラウドの利用者様には、インターネットのトラブル等に備え、同一ソフトウェアのスタンドアロン版が無償で利用できます。
こちらを活用すれば、徹夜仕事も可能ではありますので「念のため」紹介いたします。
PCAクラウド・BPOプランとは?
BPOプランは、アウトソーシング受託事業者様のPCAクラウド環境に、データ領域を分けて顧問先様を複数抱える仕組みです。
受託事業者様は、すべての顧問先様のデータを閲覧できますが、顧問先様は他社のデータにアクセスすることはできません。
また、BPOプランは、一般向けプランとは異なる料金体系で提供されます。さらに、受託事業者様から顧問先様への利用料金の請求額は、受託事業者様の自由裁量であるため、料金設定次第では、PCAクラウドの利用料収入を受託事業者様の新たな収益機会とすることもできます。
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