PCAクラウド導入事例 ロータックス法律会計事務所 様
ロータックス法律会計事務所は、代表の白木先生が2010年設立した白木法律事務所が前身で、2016年より現在のロータックス法律会計事務所へ名称変更されています。
破産手続きや相続・事業承継等の分野で活躍され、特に弁護士・税理士の双方の資格と知見を生かした事業再建への取り組みは、法律・会計税務・経営と多角的な視点を持つ白木先生の真骨頂と言えます。ぜひ事務所のホームページをご覧ください。
2020年に当社・ミモザ情報システムを通じてPCAクラウドを導入されました。
この度、活用の様子や、その効果について、代表弁護士の白木智巳先生にインタビューを行いました。
プロフィール
ロータックス法律会計事務所
〒530-0047 大阪市北区西天満2丁目11番8号 アメリカンビル905号室
ご利用のソフトウェア/環境
PCA会計DXクラウド/PCA給与DXクラウド
BPOプラン 3ユーザー
データ共有でロスをカット、顧問先との相談もスムーズに
──今回PCAクラウドを選択された理由を教えてください
白木様
PCA会計自体は、平成24年から使用しているので8年ぐらい使っています。
PCAクラウドならば、バックアップデータを送ってもらうことなく、直接データを共有できるため、データのやり取りでミスや時間のロスが無くせるなと思っていました。
クラウドにしたきっかけはそこで、実際に効果が出ています。
──データのやりとりの他にも、導入の効果は出ていますか?
私は、元が破産専門の弁護士であり、かつ税理士資格もあるということで、顧問先に対しては、倒産防止の観点から、決算書や資金繰り表、それら数字に対する理解や、現預金を増やす経営判断に必要な考え方を示すことを心がけています。また、現実にこうしたサービスを提供できる点が、弊所の強みであると思っています。
PCAクラウドの導入後は、顧問先と一緒に、クラウド上にある同一の試算表や資金繰り実績表を閲覧しながら指導できています。
タイムリーなデータと、その推移を見ながら、経営者の方と一緒に考えることができるため、業務が大変スムーズになりました。
顧問先と同じデータを見ながら質問に回答し、その場で解決できるということは、対応のスピードを上げるとともに、齟齬をなくすことにも繋がりますし、顧問先にとっても大いに良い影響があったのではないでしょうか。
──クラウド導入に際し、セキュリティ面など、心配な点はありませんでしたか?
セキュリティについての心配はありませんでした。
それより、入力スピードが遅いのではないかと心配でした。
以前、他社製のクラウド会計サービスを試してみたのですが遅かったので、スタッフも含めて「クラウドは遅い」という印象がありました。
ところが、PCAクラウドについては、体験版試用をしましたが、特に遅いとは感じませんでしたので、杞憂でした。
実際に導入してみても、「遅さ」が気になることはありませんでした。
ただし、夜中の12時以降、5時まで使えないということは認識していなかったので、驚きました。
正直、不便だと思いましたが、通常業務においては特に問題なく使えています。
──利用開始はスムーズに行きましたでしょうか? また、その後の運用で困っていることはないですか?
一旦、クラウドの1ライセンスを契約し、運用上の問題がないか確かめてから、すぐに5ライセンス(BPOプラン)に移行しました。
この方法を取ったことで、スムーズにいきました。
半年経ちましたが、今のところ、特に不満はありません。
もっと早く導入すべきだったと思っているくらいです。
──現在は何名でご利用されていますか? また、外出先やご自宅など事務所以外でのご利用機会はありますか?
5名で利用しています。
在宅勤務時にも、使用しています。
──PCAクラウドについて改善してほしいことはありますか?
クラウドというよりもPCA会計の機能になりますが、資金繰り実績表について、現預金収支上の粗利がわかるようにしてほしいです。
現在の設定では営業利益はわかりますが、粗利がわかりません。
今はエクセルなど、他の資料で粗利を確認してもらい、一緒にアドバイスをしていますが、粗利がわからないとキャッシュフロー計算書で得られる情報と変わらず、資金繰り表としての意味が薄れてしまいます。
中小企業においては、粗利を改善する必要がある会社が多いです。
その点を注意してもらうために、現預金収支上の粗利がわかる必要があります。
これは強くPCAに言ってほしいですね。
──今ご検討中のお客様へアドバイスなどございましたら、ぜひお聞かせください。
導入を迷うことに意味はないので、早く導入した方がいいと思いますよ。
インタビューを終えて
「顧問先様とリアルタイムで情報が共有できる」というのは、クラウド型ソフトウェアのメリットの筆頭に挙がるものです。
白木様の仰る経営指導の場面で、離れた場所に居ながらにして、最新のデータを見ながら議論できることは、一昔前では考えられないことでしたし、それが実現するという事は、競合する他の税理士が提供するサービスとの比較優位性にもなり得ますし、近い将来はそれが当たり前になっていく、という事でもあります。
実際、顧問先様の力量やマンパワーも様々で、たった一つの伝票の修正が滞ったり、ちょっとした設定項目の誤りを正すことに、思いもよらぬ時間がかかったりする場面は多々あります。
そういった時に、同じデータ・同じ画面を見て、必要に応じて直接データを修正してしまうといったことも、できてしまいます。
なかなかデータが届かなかったり、ちょっとしたバージョンの違いから相手方のデータが取り込めなかったり、逆にこちらから渡したデータが先方で読み込めなかったり、といった「税務顧問サービスの本質から外れた事柄」に時間を割くことなく、本来の業務に集中できる環境が整う。
こうした点も、会計システムをクラウド化する大きなメリットです。
PCAクラウド・BPOプランとは?
BPOプランは、アウトソーシング受託事業者様のPCAクラウド環境に、データ領域を分けて顧問先様を複数抱える仕組みです。
受託事業者様は、すべての顧問先様のデータを閲覧できますが、顧問先様は他社のデータにアクセスすることはできません。
また、BPOプランは、一般向けプランとは異なる料金体系で提供されます。さらに、受託事業者様から顧問先様への利用料金の請求額は、受託事業者様の自由裁量であるため、料金設定次第では、PCAクラウドの利用料収入を受託事業者様の新たな収益機会とすることもできます。
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